モニュメント「朱色の記憶」

生萱田んぼの中、生萱公民館の南側、農道交差点に一つのモニュメントがあります。これは旧更埴市がうるおいのあるまちづくりを目指して、東京の多摩美術大学と「モニュメント制作協定」を締結し、1985(昭和60)年より市内に学生たちの作品を設置した中の一つです。
これらモニュメントはあるものは子供たちの遊び場で、あるものは街角の公園で、シンボルとして郷土の景色の中に溶け込んでいます。

タイトル 朱色の記憶
作者 金巻 芳俊
(かねまき よしとし)
平成10年度(1998年)作品
制作意図
千曲市都市計画課HP
長野県・更埴市には、我々日本人にとっての普遍的な故郷の姿がある。河が流れ、田畑には、穀物が実り、人が生活する。私もそのような土地で生まれ育った為、更埴市を訪れた時、親しみや懐かしさを感じた。今回、更埴市に作品を設置することを前提として計画を立てる時、きっと誰もが少年時代に体験した、あの故郷の思い出をテーマとして作品にしようと考えた。その思い出とはこの様な事である。【金色の稲穂の中を飛びかうとんぼを追って走る。草色のあぜ道を、虫とり網を振り回して、おいかけていく。やがて、そのとんぼ達は、朱色の姿を、くっきりとした青空の中に吸い込まれて行くかのように舞い上がり、少年はその姿が見えなくなるまで見上げ続ける。】このような体験は、多少の違いはあるだろうが、全ての人が、かつて、少年・少女だった頃、一度は味わう経験だと思う。たとえ、経験のない人でも、本能的な記憶の中で懐かしさを感じるかもしれない。かつて少年であった大人達が、この作品を見て、少年時代を思い出せる様な彫刻を作りたいと思っている。
作者 金巻芳俊氏について
金巻 芳俊 客員教授 Yoshitoshi Kanemaki
相反する感情や心の揺れを表現した「アンビバレンス」シリーズ。死と生を根源的に捉える「メメント・モリ」シリーズなどを通して「人間とはなにか?」を木彫刻で追求している。
経歴
1972年 千葉県流山市に生まれる
1999年 多摩美術大学 美術学部 彫刻学科卒業主な公募展/グループ展歴
2023年 「In Depth」 AKI Gallery(台湾)
2021年 「美男におわす」埼玉県立近代美術館、島根県立石見美術館
2019年 「美少女の美術史」北師美術館(台湾)
2018年 「めがねと旅する美術展」青森県立美術館、静岡県立美術館、島根県立石見美術館
2018年 「木学-XYLOLOGY -起点と起源-」 旧平櫛田中邸
2018年 「アトリエの末裔あるいは未来 #EXTRA」 旧平櫛田中邸
2017年 「アジア国際青年現代木彫展」 三義木彫博物館(台湾)
2015年 「BARDO」 Edwin's Gallery(インドネシア・ジャカルタ)
2012年 「損保美術財団選抜奨励展」 SONPO美術館
2002年 「トルコ国際木彫シンポジウム」(トルコ・デルメンデレ)主な個展歴
2023年 「タメンタヒ」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART
2021年 「adidas originals × YOSHITOSHI KANEMAKI」adidas Originals Flagship Store Harajuku
2021年 「空蝉センシビリティ」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART
2016年 「符號效應」Elsa Gallery(台湾)
2016年 「表象エフェクト」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART
2013年 「勿忘死亡」Elsa Gallery(台湾)
2013年 「是刻 メメント・モリ」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART
2013年 「春暁メンタリティー」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART
2011年 「Ambivalence」Elsa Gallery(台湾)
2011年 「相対アンビバレンス」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART
2010年 「継刻ペルソナ」FUMA Contemporary Tokyo |BUNKYO ART受賞歴
2012年 損保ジャパン選抜奨励展・新作秀作賞
2011年 二科展・損保ジャパン奨励賞
2009年 日本芸術センター 第一回彫刻コンクール・審査委員賞
2009年 TAGBOAT スプリング・アワード2009・美術手帖賞Public Collection
多摩美術大学彫刻学科研究室
千曲市(旧更埴市)生萱地区(長野)



